睡眠時無呼吸症候群

最近なにかと話題になっている睡眠時無呼吸症候群。
睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気を除くと、いびきも本人が気がつくことがないので、あまり自覚症状がありません。


ただ、この病気は「新幹線運転手居眠り事件」や自動車の事故などで有名になったように、睡眠不足で数秒間眠ってしまうマイクロスリープなどの現象がおこるため、大事故の危険性につながるおそれがあり注意が必要です。

 

体型からみると、肥満であごが小さい人はかなりの確率で睡眠時無呼吸症候群になりやすく、生活習慣病からくるメタボリックシンドロームとの関連も注視されています。

チェック項目として…

1.よくいびきをかく
体重が増加すれば、あごや首周りが太くなり、前後左右の全体から圧迫されて、気道が狭くなっていきます。
また、体重の増加によって舌も肥大化するため、睡眠中に舌が自分の重さで気道に落ち込みやすくなり気道が狭くなり、いびきの発生につながります。
したがって、大いびきをかく、あるいは体重の増加とともに大きないびきをかくようになっていれば注意が必要です。

 

2.いびき(呼吸)が突然止まる
睡眠中に、無呼吸の状態として、呼吸が止まり、呼吸の再開時に大きないびきをかく状態が頻繁に起こっているようなら、やはり睡眠無呼吸症が疑われます。

 

3.息苦しくて目が覚めることがある
無呼吸や低呼吸のために起こっていると考えられ、無呼吸症の症状が疑われます。

 

4.寝相が悪い
無呼吸や低呼吸の状態が起これば、酸欠状態になってしまうため息苦しさを感じます。 そのため、これを解消しようと体を動かし、寝相が悪くなります。

 

5.咳き込む
無呼吸や低呼吸で息苦しさを感じると、無意識のうちに呼吸が止まった後に大きく息を吸い込むことがあり、このとき多くの空気を吸い込むため、咽頭部などの分泌物が気管支から肺へ入り込もうとし、気管支ではこれを防ぐため生体反射として咳き込むことがあります。

 

6.起床時に頭痛がする
睡眠無呼吸症の人は、睡眠中に酸素不足の状態になりますから、慢性的な酸素欠乏による頭痛が起こり、と同時に体内の換気がうまく出来なくなることで高炭酸ガス血症になり、起床時の頭痛となる場合があります。

 

7.目覚めが悪い、熟睡感がない
十分な質のよい睡眠を取れていないことから、朝の目覚めが悪く、熟睡感が得られません。

 

8.日中、すぐに眠くなる
睡眠無呼吸症の人は、睡眠中に頻繁に無呼吸や低呼吸が起こり、連続した熟睡が得られなくなっています。そのため、睡眠時間の割に慢性的に睡眠不足になってしまうことから日中、たびたび眠気に襲われることになります。

 

9.その他
夜中に何度もトイレにゆく、不整脈、医者から原因の解らない高血圧症と言われたり、集中力がない等の症状があれば、一度、検査にゆくことをお勧めします。

ナルコレプシー

作家の色川武大氏(雀聖・阿佐田哲也=こちらの方が管理人には馴染み深く、人間的に魅力的な人)で初めて知ったナルコレプシーという居眠りの症状。

 

普通なら緊張していて眠ることなどないような場面に、突然眠気に襲われて数分程度眠り込んでしまうことがあり、これは「睡眠発作」と呼ばれ自動車の運転中などは非常に危険な状況になります。

 

4大症状と呼ばれる症状が、ナルコレプシーの患者の特徴で…

1.昼間の耐え難い眠気(睡眠発作)
危険な作業や大事な会議など、積極的な参加や緊張感を要する状況でも、本人の意志に関係なく突然眠り込んでしまう症状。

 

2.情動性脱力発作(カタプレキシー) 
強い感情(喜怒哀楽)の動きが引き金になって、全身の筋力が抜けてしまう症状。

 

3.睡眠麻痺
いわゆる金縛りと呼ばれているもので、寝入りばなや目覚めた直後に起こる症状。
睡眠麻痺は、数分以内に自然になくなります。

 

4.入眠時幻覚
睡眠麻痺と同時に起こることが多いものに、入眠時の幻覚がある症状。

この2つと情動性脱力発作をまとめて、レム睡眠関連症状 とも言います。

 

規則正しい生活を送って、睡眠不足を避け生活習慣を整えることが大切です。
又ナルコレプシーの研究は、急速に進んで良い薬も開発されています。

直葬・天国への引越